
CURIO SCHOOLでは、7月より教室授業を再開しています。
Intermediate/Upper-Intermediateクラスでは、ニセモノの花を作って虫を集める『ニセモノの博士プロジェクト』を行いました。
このプロジェクトでは、虫の行動や花の構造への理解を深めるとともに、仮説検証を通じて花をつくり替えていくことで、実験結果を整理・分析するスキルを身に付けることを目的としています。
どのような花を作れば、虫たちは集まってくるのでしょうか?

まずは、どのような花に虫が集まってくるのかを予想します。

子どもたちからは、
「虫に安心してもらうことが大事だよ!」
「においによってくるんじゃないかな?」
「ラフレシアに虫がたくさん寄ってくるのを見たことがあるから、ラフレシアっぽい花にしてみよう!」
と様々な意見が出てきました。
予想をもとに、フェルトや色紙を使って花を作ってみます。


実際に公園に作った花を設置し、定点カメラで観察する実験を行いました。
「よってくる花もあるんじゃない?」と思っていた子供たち。
しかし実験の結果、虫はどの花にも集まりませんでした。

原因を探っていくと、虫と人間とでは色の見え方が違うことが分かりました。
そこで、改めて虫から見て寄ってきたくなるような花を製作することにします。



最後の実験では、見事いくつかの花に虫がとまりました。
とまった花ととまらなかった花、条件の違いを整理し、重要な要素が何かを考えます。

「集まった花には全部においがついていたから、においは絶対に必要。」
「でも最初の実験ではにおいを付けてもこなかったから、その虫が好きなにおいじゃないといけないんじゃない?」
「人間が好きな香水のにおいじゃなくて、バナナトラップみたいに昆虫が好きなにおいってことが大事かもしれない。」

今回のプロジェクトでは、「作る→実験→作る」というサイクルを何度も回しています。
子供たちはどんどん夢中になり、家でオリジナルの蜜を作ってきたり、材料を集めてきたりして、どうにか虫に来てもらおうと試行錯誤をしていました。
「絶対来るはずなのに、なぜか虫が集まらない!」
「そっくりに作ったはずなのに、本物の花と何がちがうんだろう?」
活動の中で自然と問いが生まれ、うまくいかなかった原因を考えたり、視点を変えてみたりする力が身に付きました。