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2018
12
9

ネットフリマチャレンジ-目指せ億万長者!-(後半)
意外なものが売れた!
前回までに子どもたちはネットフリマ(メルカリ)でどのようなものが売られているか、
またどうして売れているのか、という点を分析し、実際に自分の家にあるものを出品しました。
例えばこんなもの
・わりばしで作成したゴム鉄砲
・スヌーピーミュージアムの入場券(使用済み)
・ブランド品の空箱
・ペットボトルのキャップ(21個)
などなど。
子どもたちは自分の手で出品していきます。
意外とこのプロセスが重要で、大人が出品手続きをするほうが簡単なのですが
そうするとどうしても
「大人がうまいことやってくれるだろう」
とか
「大事なところは大人がやるんだね」
という気持ちになる場合があります。
一言で言うと子どもにとっての「手触り感」がなくなる、というのでしょうか。
そうすると、「おままごと感」が生まれ、プロジェクトに対する情熱がちょっとずつ薄れる可能性があるため、
出品するところも子どもたちに行ってもらいました。
すると1回目の出品でさっそく売れたものが!それはこちら!
スヌーピーミュージアムの入場券(使用済み)
これにはファシリテーターもびっくり!使用済みの入場券が800円で売れるだなんて!
しかしこの入場券を出品した男の子は
「これは売れるよ。だって入場した日と同じ日付(年は異なる)の漫画が書いてあるから、スヌーピー好きな人はほしいと思ったんだよ」
とのこと。なるほどー、よくわかってる!
売れたらその場でキャッシュバック!
さて、売れた場合はそのお金(もちろん手数料や配送料は引きます)を直接子どもに渡します。
これも重要なポイントで、「お金を子どもに渡すだなんて、本当にいいの?」と心配される方もいるかも
しれませんが、ここも子どもにとって「手触り感」を生み出す1つの仕掛けになっています。
これがお金じゃなくてお菓子になった途端、おままごと感が生まれ、
「どうせ売れてもその分のお金がもらえないなら、やらなくてもいいかな」
という雰囲気が生まれます。
そこでしっかりと「売れた分はそのまま渡す」ということにしておけば、子どもたちは本気になります。
そのため、スヌーピーのものもメルカリの手数料(10%)を引いた720円をその場で現金で手渡しました。
しかしこれ以外のものは意外と売れず。。。
売れない原因を探る
そこで子どもたちとともに売れない理由を深掘りしていきます。
もう一度メルカリを観察し、売れている商品やページの特徴を探ってみると
・写真に大きさがわかるもの(ペットボトルなど)があるから、サイズがわかりやすい
・説明文が丁寧にかかれている
・送料が着払いではなく、送料込みになっている
などなど。
自分の商品ページをあらためてみてみると、
・写真がボケている
・説明文がない
・送料が着払いになっている
…
びっくりするぐらい売れている商品ページとの違いが浮き彫りに。
さっそく商品ページを編集し、再度出品をしていきます。
すると、ポツポツ売れるではないですか!すごいぞ!
最も高額で売れたものは4万円!一体何が売れたのか?
ちなみに今回のプロジェクトのなかで最も高額で売れたものはこちら!
キュボロ(積み木のおもちゃ)
なんと4万円で売れました!(ちなみに定価は3万円程度)
もともと家にあったものが、中学生棋士で話題になった藤井聡太七段が幼少期に遊んでいたということで、
大人気になったおもちゃ。
そのため最近は売り切れが続出しており、定価では買えなくなっているとのこと。
そしてこの表情である。どこかの雑誌の裏に載ってそう。笑
見方を変えると価値が生まれる
プロジェクトの最後に、徳島県上勝町の葉っぱビジネスの話を紹介します。
これは形や色がきれいな葉っぱを集め、その葉っぱを料亭など料理の彩り用に販売している事例なのですが、
この事例や今回のプロジェクトを通じて見方を変えると自分にとって無価値なものでも価値があることに気づきます。
またリアルにお金を得る経験を通じて、買う人の気持ちを考える大切さにも気づきます。
特に、最初は売ることばかり意識したため、販売価格を高くつけがちでした。
しかし「売れない」という現象を目の当たりにして、初めて買う人の気持ちを考えはじめます。
このプロジェクトは、家庭でももちろんできることなので
ぜひお子様と一緒にやってみると面白い発見があるかもしれません。ぜひトライしてみてください!