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2018
10
16

ネットフリマチャレンジ-目指せ億万長者!-(前半)
お金を稼ぐ経験
みなさんは、YoutuberのHikakinさんの動画で「アルミ玉」をメルカリで購入している動画を
観たことはありますか?
そのアルミ玉というのは、アルミホイルをくるくる丸めて、圧縮して、研磨することで
ピカピカのアルミ玉になるというものなのですが、Hikiakinさんが作り始めたことを
きっかけに全国の小学生のなかでアルミ玉を作ることがちょっとしたブームになったんですね。
そしてなぜだかメルカリでアルミ玉が大量に出品されるという事態が起こったのですが、
Hikakinさんが何気なくメルカリで購入したアルミ玉の1つが、実は小学生が作ったものだったことが判明したんですね。
その動画を何気なく観ていたときに思ったことが、
「あっ、小学生でも自分でものを作れば売れる(=お金を稼ぐことができる)時代なんや」
ということです。アメリカでよくあるレモネード的な話ができちゃうわけです。
そこで今回のプロジェクトでは、ネットフリマ(メルカリ)を活用したプロジェクトを考えました。
このプロジェクトでは、
ネットフリマでお金を稼ぐ体験を通じて、自分が無価値だと思うものであっても
違う視点に立つと価値があることに気がつくこと
を狙いました。
またプロジェクトでは下記のルールを課しました。ある程度ルールを課すことで、子どもたちのやる気を高めつつ、
試行錯誤する機会を生み出します。
ルール1 自分にとって価値のないものを売ること
(明らかに価値があるものや大切にしているものは売っちゃだめ)
ルール2 売れた場合、手数料及び配送料を差し引いた金額をその場で現金で渡されること
(これは非常にテンションが上がります)
ルール3 1人5品まで出品可能なこと
(これは発送手続きが大変になるからです。笑)
ナニコレ珍出品を探せ!
1回目の授業では、そもそもネットフリマを理解するため
「ナニコレ珍出品」を探しました。こんなシートを使います。
すると、
・妙にリアルな赤ちゃん人形
・高校の保護者説明会資料
・まつぼっくり
…
といったものがでてきました。子どもたちは「ナニコレー!?意味がわかんない!」と大はしゃぎ。
そこで
「どうしてこんなものが売ってるのだろう?」
「誰が何の目的で買うのだろう?」
とファシリテーターが問いかけます。すると子どもたちは
「(赤ちゃん人形に対して)妊婦さんが練習するため?」
「(保護者説明会資料に対して)他の学校の先生が参考にするため?」
「(まつぼっくりに対して)おしゃれなアクセサリーのためかな?」
と仮説を立てていきます。
僕も何が答えかわかりませんが、立場を変えると価値が見えてくる、ということをこのワークを通じて
頭で理解していきました。
またネットフリマの仕組みについて、誰がどんなふうに儲けているのか、という視点から探っていきます。
1,000円で売れてもそれは「売上」であり、そこから様々な費用(販売手数料、配送料)が引かれ、残ったものが「利益」であることを学びます。
ついに出品!
さぁ、ここからは子どもたちが試行錯誤していきます。
自分の家に何があるのか、どんなものを出品しようか考えます。そして2回目の授業のときにはこんなものが出品物として出てきました。
・わりばしで作成したゴム鉄砲
・スヌーピーミュージアムの入場券(使用済み)
・ブランド品の空箱
・ペットボトルのキャップ(21個)
…
配送料を負担するかどうか、傷の状態をどの程度と評価するか、そしていくらで売るか…。
真剣になればなるほど、子どもたちは他の出品物をリサーチし、自分の出品物にふさわしい値段をつけていきます。
さて、子どもたちが出品したものは売れるのか!?次回の活動報告でお伝えしたいと思います。
このプロジェクトを通じて、多様な視点を持つこともさることながら、
小学生のときから自分の知恵でお金を得る経験を積むことで、どんな社会でも生きていける自信もつけてもらえると嬉しいなぁ、と思ってます。ぜひ次回をお楽しみに。