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2018

世界はっけんプロジェクト

12月のエレメンタリークラスでは世界のことを学び、選んだ国のクイズを作り、

最後にクイズ大会をするプロジェクトでした。

全4回の授業のうち前半は世界のことについて学んでいきました。

そもそも世界とは何なのでしょう?

そして、その世界にある「国」というものの概念とは何なのでしょう?

 

世界には国際連合という機関がありますが、

国際連合が国として認めている国と日本が国として認めている国が

違うことを伝えると「どうして違うの?」「なんで?」と子供たち。

 

考え方の違いがルールや認識の違いを生むことを学びながら、

今度は身近な国の当たり前なことを比べてみます。

 

日本、アメリカ、中国で比べると…

 

【アメリカと中国は勉強ができると上の学年に、できないともう1年同じ学年になる】

 

「アメリカに住みたくない!」

「いつもたくさん勉強するから夏休みの宿題がないんだ。」

いっしょに次の学年になる方がいいの?

「いっしょがいい!」

「僕はいっしょじゃなくてもいい!」

「宿題はあった方がいい!」

などなど。

 

ちなみにほとんどの子供たちは「宿題はあった方がいい!」とのこと。

理由を聞くと、「宿題がないと頭が悪くなる」のだそうです。

みんな納得して取り組んでいるのですね。

 

他にも気温や言語などの違いについて学びながら、

日本で当たり前のことも他の国では当たり前ではないことを理解していきました。

 

プロジェクトの後半はクイズを作って、クイズ大会です。

クイズを作ることを通じて、その国について理解を深めます。

 

今回のプロジェクトでは好きな国を選ぶのではなく、

ランダムで担当の国を決定しました。

 

担当の国に関する資料を読み解きながら、クイズを作っていきますが、

今回は「考えたらわかるかもしれないクイズ」を作ることが目的。

 

当てずっぽうでしか答えられないクイズではなく、

自分の知識やヒントをもとに考えて答えることができるクイズです。

そのため、ヒントも必ず用意し、なおかつ3択のクイズを作ることをルールとしました。

 

クイズ大会では正解得点とファシリテーターが面白いと思ったクイズ

(考えたらわかるかもしれない問題)を作った出題者にも得点が付与されます。

 

1チーム5問のクイズを作って、最後はクイズ大会です!

 

出来上がったクイズを一つ紹介たいと思います。

 

●アルバニアチーム

問:アルバニアではバンカーというもの作りました。戦争の時に人や食べ物、武器を守るために作られました。今では何に使われているでしょう?

1. 馬を飼ったり遊び場になっている

2. お庭のちょこっとした家になっている

3. ゴミ捨て場になっている

ヒント:山や林などにあります。街には少しあります。(バンカーの絵も書いて見せました。)

答えは1番なのですが、どれも可能性がありそうな選択肢で、

考えながら答えることができる素晴らしい問題でした。

 

違いを知ることで、当たり前だと思っていることを見直すきっかけとなり、

改めて考えてみると新たな疑問が生まれ自分の世界が拡がっていきます。

そして、クイズを作るワークでは「どうしたら面白いと思ってもらえるだろう」と

答える人の気持ちを考えることで、共感力を育むことも目的としています。

 

今回のプロジェクトを通じて、子供たちは違いには理由があり、

違うことは当たり前だと理解することができたのではないかと思います。

 

 

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