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2018

仕事発見プロジェクト

 

11月のインターミディエイトクラス(主に3~4年生)では仕事発見プロジェクトを行いました。

どうして仕事は変わるのか?

AIやロボットが進化し、今までの仕事がなくなる!?

と言われ続けていますが、人類の歴史を紐解いていくと昔から変わらない仕事のほうが少ないことに

気がつきます。

 

例えば、電車の運転士。

しかし数十年前は機関車の機関士だった仕事です。

さらに数十年前は馬車や人力車を操っていた仕事。

さらにその前は駕籠を運んでいた人の仕事。

時代とともに仕事の形は変わっていることがわかります。

 

ではどうして仕事の形が変わるのでしょうか?

 

子どもたちに問いかけをすると

「人の生活が変わるから!」

「機械や技術がすごくなって、今までのものがなくなるから!」

といった回答をしていました。

 

そこでファシリテーターから

「確かに駕籠の仕事から電車の運転士まで、技術の進化や生活の変化によって形を変えながらも

仕事は存在しているよね。では、どうして仕事自体はなくならないの?」

と聞くと、

「うーん、人は欲深いから?」

するどい!笑

 

駕籠にしても電車にしても、「目的地に早く移動したい(=早く移動できない)」という

思いや困りごとがあったから、技術が進化しても生活が変化しても、

形が変わって仕事が存在しているのかもしれません。

 

未来の仕事を技術×生活シーンで考える

 

プロジェクトの後半は、未来の技術(AI技術、仮想通貨、ドローン技術…)を調べ、

その技術に生活シーンをかけ算した時にどんな困りごとが生まれ、

どんな仕事が生まれるか、ということを考えていきました。

とある生徒は、自動運転技術×コミュニケーション=Google Homeのようなものが車に内蔵され

車と会話する形になる、という内容を考えてくれました。

 

おー、これは確かにありえる!そして既に生まれつつある!!

(参考:「BMW車に会話型人工知能」https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092800339)

しかし、一方で彼はこんなことを言っていました。

「でも、俺は大人になったら車の運転をしたいから、自動運転によって楽しみが減っちゃうね。

技術の進化によって便利にはなるけど、それが本当にいいかどうかは分かんないね」

 

確かにタクシーやバスではドライバーが要らなくなるかもしれませんが、

運転する楽しさ、といった楽しみ自体がなくなってしまうことが

将来困りごととして出てくるかもね、という話をしていました。

 

そこからクラス内で「仕事とは何か?」という議論を行ったところ、

「人の困りごとを解決してお金とかを得ることが仕事。でもこれからはそれだけじゃなくて、

人の楽しさを生み出すことが仕事になるかもしれない」

という結論に達しました。

 

どれだけ人の困りごとを見つけるか、そしてどれだけ人が喜ぶことを見つけられるか、

プロジェクトを通じて僕自身が考えさせられました。笑

 

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