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(対談)カシオ計算機(株)代表取締役社長 樫尾和宏様 × 女子高生 ×(株)Curio School 代表取締役社長 西山恵太

2019.04.12
(対談)カシオ計算機(株)代表取締役社長 樫尾和宏様 × 女子高生 ×(株)Curio School 代表取締役社長 西山恵太

 

中学生・高校生が「創造力」を育み競い合うプログラム、Mono-Coto Innovation。2018年度はカシオ計算機(株)とタッグを組んだ、東京・神奈川・京都・宮城の女子中高生4名のチームが優勝しました。2019年3月、カシオ計算機(株)代表取締役 社長 樫尾和宏様より、彼女たちと共に対談の機会を頂きましたため、対談の様子を一部公開します。

 

<対談に参加した中高生>

お茶の水女子大学附属高等学校1年 江本もえ
神奈川県立横浜南陵高等学校1年 大野凛

<彼女たちが生み出したアイデア>

音楽の持つ力で、家族の関係性を進化させるサボテン型デバイス「Laughie(ラッフィー)」家族に対して「伝えたいこと」を録音すると、気持ちにフィットした曲調に乗せて面白く・楽しく届けてくれる。タイミングにとらわれず、伝えること・受けとることに「ワクワク」できることで、「ありがとう」「ごめんね」を伝え合う回数が増え、その積み重なりによって、もっと素直な気持ちを伝えやすい家族との関係性を築くことができる。

 

 

ー Mono-Coto Innovationへの参画を後押ししてくださった背景

 

  • CURIO SCHOOL 代表取締役 社長 西山恵太(以下 西山):
    我々は「自ら考え、価値を創造する人を育てること」に想いを持ってMono-Coto Innovationを実施しています。樫尾社長がこのプログラムに意義を感じてくださっているのは、どういった背景からなのでしょうか?

 

  • カシオ計算機(株)代表取締役 社長 樫尾和宏様(以下 樫尾社長):
    今、カシオ計算機(株)の大きなテーマは「創造 貢献」のやり直しです。今までは「モノをつくる」だけで成功できたけれど、これからは「エンドユーザーが何を求めているのか」を理解した上でのモノづくりが求められる。そういったモノづくりを実現しようとしているところに、このプログラムの意義を感じています。

 

ー音楽の持つ力で家族間の関係を進化させるサボテン型デバイス「Laughie(ラッフィー)」開発秘話

 

  • 西山:
    今日来ている高校生の二人は、予選大会から決勝大会までの4ヵ月間、実際にユーザーの声を反映させてアイデアを変化させていったと聴きました。具体的に、どのような変化があったのでしょうか?

 

  • 御茶ノ水女子大学附属高等学校 江本もえさん(以下 江本さん):
    中高生の共感が強い「家族間のコミュニケーション」に着目すると決めて、初めは「日常生活に効果音をつけるデバイス」をアイデアとして考えていました。歯磨きをしている時に磨く音が大げさに鳴ったりして、それが家族の会話のきっかけになるというアイデアだったのですが、実際に家で試してみたら、期待していた効果が全く得られず…
    もっとコミュニケーションを促進できる仕掛けがないかを繰り返し考え、カシオの皆さんにカタチにして頂き、試し、最終的に「Laughie」に至りました。

 

  • 西山:
    「家族間のコミュニケーション」に対して、具体的にどのような課題があるのでしょう?

 

  • 江本さん:
    私の家は自分も弟も反抗期で、親子で喧嘩することが多くて。改善しなくちゃいけないと思ってはいるものの中々きっかけが掴めずにいます。

 

  • 神奈川県立横浜南陵高等学校 大野凛さん(以下 大野さん):
    私の家はふつうに生活はできているのですが、ふつうってつまらないじゃないですか。今のままでもいいけれど、そのままでいいのかな、そこに刺激が加わればもっと楽しい毎日が送れるのではないかなと思いました。

 

  • 西山:
    なるほど。はじめアイデアを聴いたときは正直「どうなのだろう」と思っていたのですが、実際に決勝大会の展示の場でプロトタイプを使ってみたら、言葉が音楽に変換されるのが面白くて、「Laughie」の力を感じました。大野さん、江本さんは、ご家族にプロトタイプを使ってみてもらって、どんな反応でしたか?

 

  • 大野さん:
    母に「ほしい」と言ってもらえました。どんなにすごい人、総理大臣とかに言われるよりも、自分の親に「ほしい」といわれたのが嬉しかったです。

 

  • 西山:
    ちなみに、このサボテンのデザインには、どのような経緯で至ったのでしょうか?

 

  • 大野さん:
    はじめはただの機械だったのですが、デザインの重要性に気づきました。家族の生活に溶け込めるものがよい、ロボットよりも観葉植物のような存在感の方が(生み出したい効果に)フィットしている、と考えました。いくつも絵を描いてみたところ、葉や枝がわさわさしているデザインは気持ち悪くて、サボテンの中でも棘のイメージが強い形は嫌で、この丸みを帯びた形のサボテンにこだわりました。

 

  • 西山:
    実際のユーザーである自分たちと家族の問題を掘り下げて、繰り返し試してアイデアを考え、サボテンのデザイン、「砂漠化家族に潤いを」というキャッチフレーズまで一連のストーリーを描いており、素晴らしかったです。

 

ー次世代を担う若者への今後の期待

 

  • 西山:
    このように中高生の頃から積極的に学校の外に出て活動をしている彼女たちに対して、樫尾社長はどのようなことを感じますか?

 

  • 樫尾社長:
    本当に、素晴らしいなと思います。良い大学に行って、卒業するために勉強して…というのではなく、どんな仕事がしたいのか、そのために何がしたいのか、早いうちから興味持って動いていることは、すごく強いと思います。

 

  • 西山:
    我々も企業さんの力を借りながら、中高生が「創る」というマインドを持って、15年後、20年後、実際に社会に価値を生み出している状態をつくれるように頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。

 

 

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